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建築用語200

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建築用語には犬だの、猫だの、馬だの、はてまた水やら、芋やら、ラーメンなど建築用語とは思えないような言葉もいろいろ出てきます。ここでは営業マンや職人さんと話をするときに知っていると役にたつ建築用語や面白い俗語などを200集めてみました。


あ行
相欠き あいがき 材料の互いの半分を切り欠き、組み合わせること
上がり框 あがりかまち 玄関から廊下への上がり口に設けた横材のこと
合决り あいじゃくり 板を並べる際、互いを切り欠き、隙間が生じないようにする加工
遊び あそび 部材間の隙間や余裕のこと
圧着張り あっちゃくばり タイルを接着剤で直接下地に張る工法
アプローチ   門から玄関までの通路部分
雨押さえ あまおさえ 屋根の壁際の部分の板金のこと
雨仕舞い あまじまい 雨水の浸入を防ぐために施すこと
網入りガラス あみいりがらす 鉄網の入っているガラス。火災の際にガラスが溶けにくくします
改め口 あらためぐち 天井裏や床下などを点検するために設けた点検口のこと
アンカーボルト   一部をコンクリートに埋め込んだボルトのこと。土台や柱を緊結します
暗渠 あんきょ 地中に埋めた排水路のこと
あんこう   雨樋の集水枡のこと。呼び樋ともいいます
いじめる   仕口などが堅くて入らない材料を無理に入れること
入隅 いりずみ 2つの部材が交差する際、入りこんでいる隅の部分
市松 いちまつ 材料を交互に張る張り方
行って来い いってこい 材と材の間に部材を入れる際に片側の深い方に入れてから反対の浅いほうに戻して収めること
犬走り いぬばしり 家の周りに打ったコンクリートの事。雨水の汚れが家につかないように設けます
芋積み いもづみ ブロックやレンガなどの縦目地をそろえて積む方法
インテリア   室内の装飾のこと
印籠 いんろう 2つの材料を接合する際、互いが空かないようそれぞれに凹凸を設けて接合する方法
ウォークインクローゼット   人が出入りする洋服入れのこと
ウォーターハンマー   水道管などの内部で急激な圧力変化により異音が発生すること
うだつ   屋根の棟木を支える真束のこと。これが立たないといつまでたっても家が完成しないので「うだつがあがらない」という
内法 うちのり 向かい合う2つの部材の内側から内側の寸法
うま 作業台を支える脚。脚立などの俗語
馬積み うまづみ ブロックやレンガなどの縦目地を交互にして積む方法
エーエルシー(ALC)   軽量コンクリート板。鉄骨造の外壁・床板などによくつかいます
エクステリア   車庫・門など外部工事のこと
エフアールピー(FRP)   プラスチックにガラス繊維を混ぜて強化したもの
エフエル(FL)   床のライン
縁甲板 えんこういた 縁側や和室の板の間などに張る床板
エンジニアウッド(ED)   含水率や強度などの安定化を図るため工場で加工された木材のこと
大壁 おおかべ 柱の上に壁を作り、柱が見えなくなる壁の構造。一般的な洋間の壁
オーバーハング   2階などの上部が下よりもはね出していること。キャンティともいう
大引 おおびき 床材の下の根太を受ける横材
おがみ   部材を左右斜めに寄りかかるように収めること。拝んでいる手の形からつきました
尾垂れ おだれ 部材の立下りの部分
男にする おとこにする 梁などの部材の背を垂直におこすこと
落とし掛け おとしがけ 床の間の上部の下がり壁の下にある横の木材
か行
確認申請 かくにんしんせい 建築しようとする建物が法に適合していることを行政に確認してもらう申請書のこと。こればおりなければ着工できません
掛け矢 かけや 大型の木槌のこと
かじや   バールのこと
かすがい   材料どおしをつなぐコ型の金物。「子はかすがい」の語源
型ガラス かたがらす 表面に凹凸があり透視性のないガラス
片流れ かたながれ 片側に勾配のついている屋根の形状
かぶり厚さ   鉄筋コンクリート造において鉄筋を覆うコンクリートの厚さ。部位ごとに最低寸法が定められている
鴨居 かもい 襖や障子など建具が入るための溝のある上部の横材
刻み きざみ 材料を組み合わせるために事前に加工すること
北側斜線 きたがわしゃせん 北側にある隣家の日照を確保するために建物の北側の高さを制限する斜線のこと
管柱 くだばしら 木造でその階だけの柱
矩計図 かなばかりず 建物の断面詳細図のこと。
グラスウール   ガラスを繊維状にした断熱材のこと
クレセント   引き違いサッシの中央部の鍵のこと
クロス   壁紙のこと。古くは布を指したが最近はビニール製の壁紙の総称
蹴込み けこみ 階段の立ち上げの部分。住宅では23センチ以下と決められています。蹴上げとも呼ぶ
結露 けつろ 内外の温度差によって生じる水滴
ケラバ   切妻屋根の妻面(山形のある面)
げんぞう   つきつけ仕事のこと。俗語でぶっつけ仕事など、あまりよい仕事ではないこと
建築面積 けんちくめんせい 建物を上から見て最大の大きさ。1mを超える軒も含む
玄能 げんのう カナヅチのこと
建蔽率 けんぺいりつ 建築面積の敷地に対する割合。地域ごとに決められています
構造材 こうぞうざい 土台、柱、梁など建物を支えるための部材
コーキング   隙間を充填するための粘着性のある材料
小屋裏 こやうら 屋根裏のこと
さ行
材工 ざいこう 材料と工賃を合わせたこと
在来工法 ざいらいこうほう 日本古来の木造工法。柱・梁を組み合わせて造る
サニタリー   浴室、洗面、トイレなどの水まわり
3回路スイッチ さんかいろすいっち ひとつの照明器具を2ヶ所で点滅できるスイッチのこと。階段の上下についているスイッチなど
ジーエル(GL)   建築物の立つ地面のライン
シーリング   天井の総称だが一般に天井に直接つける照明のこと
市街化区域 しがいかくいき 住宅や商業建築物などが建てられる区域
市街化調整区域 しがいかちょうせいくいき 市街地になることを抑制する区域。基本的に建築物は建てられません
敷居 しきい 襖や障子など建具が入るための溝の下部の横材
敷目天井 しきめてんじょう 継ぎ手部分に底目地がある天井板
仕口 しぐち 2つの材料をつなぐための結合部分
地鎮祭 じちんさい 建物を建てる際、土地の神様を祭って工事の安全を祈願すること
地盤改良 じばんかいりょう 軟弱な地盤を強固にすること。表層改良、杭打ち、等がある
磁北 じほく 磁石のさす北の方角。本当の北(真北)とは東京においては5度28分東にずれている
しゃくり   材料に溝を掘ったりすること
シャブイ   塗料の希釈が薄いこと
準耐火建築物 じゅんたいかけんちくぶつ 耐火建築物よりも低い耐火性能を有する建築物。
ジョイント   材料のつなぎ目のこと
照度 しょうど 明るさを表す単位。ルックス(lx
上棟式 じょうとうしき 工事途中の区切りに行われる式典。木造では棟が上がったとき。これまでの工事のねぎらいの意味がある
真壁 しんかべ 柱の内側で壁を作り柱を現す壁の構造。一般的な和室の壁
スウェーデン式サウンディング調査   住宅など小規模の建物を建てる際、地盤の強さを調べるため、地面に杭を刺し回転数と沈下量によりおおよその地耐力をはかる方法。
筋違い すじかい 地震や風圧力などの水平方向の力に抵抗するための柱と柱の間に斜めに入れた部材
スパン   支点間の距離
墨出し すみだし 柱などの取り付け位置の印をつけること
墨付け すみつけ 加工する材料に墨で線をつけること
スラブ   鉄筋コンクリート造の床のこと
石膏ボード せっこうぼーど 石膏を成分とした面材。火災に強いため天井、壁の内装下地材として汎用されています
セットバック   後退すること
背割れ せわれ 心持ちの柱材が乾燥収縮する際の亀裂が見える部分に入らないようにあらかじめ背中に樹心まで切れ目を入れること
造作材 ぞうさくざい 敷居や鴨居など仕上げ材のこと
空錠 そらじょう 鍵を使わないドアノブのこと
た行
耐火建築物 たいかけんちくぶつ 火災時において1時間以上の耐火性能を有する建物
耐力壁 たいりょくかべ 筋違いが入っている水平力に抵抗する壁
ダウンライト   天井に埋め込む照明のこと
縦水 たてみず 垂直のこと
たに 屋根において水下の交差する部分。雨仕舞いの要です
垂木 たるき 屋根の野地を受ける斜材
垂れ壁 たれかべ 天井から下がっている丈の短い壁のこと。下がり壁ともいう
地下室 ちかしつ 文字通り地下の部屋ですが建築基準法ではその部屋の天井高さの1/3以上地面に埋まっていれば地下室とみなします。地下室の扱いになれば床面積の1/8までは容積率に参入しないでよいというメリットがあります
ちり   2つの面の段差
出隅 でずみ 2つの部材が交差している際に外側に突き出ている角の部分
テラコッタ   土を素焼きにしたタイルなどの材料
ドアクローザー   ドアの上部についていて自動的にドアを閉めるための金物
動線 どうせん 平面計画において人の動く道
道路斜線 どうろしゃせん 道路の幅員により建築物の高さを制限すること
通し柱 とおしばしら 木造で1階と2階など上下階をつなぐ1本の柱
床柱 とこばしら 床の間の横にある意匠上、他と違った柱。黒檀、紫檀、絞り丸太、出節柱など
トップライト   天窓のこと。建築基準法では同じ面積の側窓に比べ3倍の採光量を確保できるものとします
とめ 2つの部材の出隅や入り隅部分において互いの材料を45度づつに切って合わせること
ドライエリア   地下室などを造る際、採光・通風などの目的のために設けた空掘りのこと
トラップ   配水管の中で水をため臭気を室内に出さないようするための構造。ためた水を封水という。同じ配管で2つ以上のトラップを作ることはさけます
ドレイン   雨水などを排出するための排水口
な行
縄張り なわばり 建物の配置を現場に出すこと
逃げ にげ 部材を収めるときの寸法の余裕のこと。「逃げをとる」などと使います
布基礎 ぬのきそ 建物の土台部分に設けた基礎のこと
根切り ねぎり 基礎を作るために地面を掘ること
ネコ   1輪車の事
ネコ土台 ねこどだい 土台を基礎の上に直接のせないで間にパッキンを挟んで乗せること。基礎パンッキンともいう
根太 ねだ 床板を支える横材。この間隔が適切でないと床鳴りやたわみなどの不具合が生じます
熱橋 ねつきょう 主に室内外の熱を伝えてしまう部材こと。ヒートブリッジともいいこれをなくすことが断熱・気密になります
熱線吸収ガラス ねつせんきゅうしゅうがらす 赤外線を吸収するガラスのこと
熱伝導率 ねつでんどうりつ 物質の熱の伝わりやすさを示す割合
軒天 のきてん あげうらのこと
野地 のじ 屋根材の下の板
野縁 のぶち 天井板の下地
延べ床面積 のべゆかめんせき 各階の床面積の合計
野物材 のものざい 屋根裏や壁の中に入って見えなくなる材料
ノンスリップ   段差の出鼻部分に取り付ける滑り止め材
は行
パイプスペース(PS)   各階をつなぐ縦配管を収納するための部分
羽柄材 はがらざい 根太、間柱、垂木など構造と下地を兼ねる断面の小さい材料
羽子板 はごいた 梁などの直交する材料をつなぐための金物。文字通り形状が羽子板に似ている
鼻隠し はなかくし 垂木の先端を隠すための横木
巾木 はばき 床と壁との取り合い部分にある横材
破風板 はふいた 本来、屋根の妻面に山形に取り付けられた板のこと。最近では鼻隠しを含めて総称することが多い
羽目板 はめいた 壁に張る板のこと
はめ殺し(FIX)   開けることのできない窓や建具の事
ばらす   @解体するこA砂利のこと
はり 建物の構造体で横になっている部材。根太、大引き、母屋なども広義で言えば梁になります
バリアフリー   バリア(障害)がなく高齢者や体の不自由な方が安心して過ごせるような住宅
火打ち ひうち 木造において土台や梁周りなどの隅部にもうけた斜め材。建物が変形するのを防ぎます
ひばた   敷居や鴨居などで溝と溝との間のこと
広小舞 ひろごまい 軒先に取り付ける板のこと
ふかす   広げること
複合ガラス ふくごうがらす 2枚のガラスを間を空けて固定してあるガラスのこと。断熱性が上がります。ペアガラスともいいます
踏み面 ふみづら 階段のふみ面のこと。住宅では15センチ以上と決められています
ブラケット   壁付けの金物や壁付けの照明のこと
プレカット   コンピューターを使い工場で木材を加工すること
ベタ基礎 べたきそ 建物の底辺をすべてコンクリートで支えた基礎のこと。接地面積が増えるため地盤加重の負担が減ります
ペンダント   吊り下げ照明
ベンチマーク   敷地の高低の基準となる点
防火構造 ぼうかこうぞう 建物に一定の基準の防火性能を持たせたもの。耐火建築→準耐火建築→防火構造の順に防火性能があります
方形 ほうぎょう 真四角の家の屋根で四方に勾配のあるもの。頂点の水平な棟の部分がない形状
封水 ふうすい 配水管のトラップ内にたまる水のこと。これにより下水の臭気が室内に入りません
方杖 ほうずえ はね出した部材の荷重を受けるために取り付ける斜め材のこと
ホールダウン金物   引き抜きに抵抗するために設けた柱に取り付けた金物
ホルムアルデヒト   接着剤などに含まれる有害物質のこと。建築基準法で使用制限されています
ま行
真北 まきた 地球の真北。磁石の指す北とは若干ずれています。建築の図面はこの真北を基本とします
まぐさ   窓や出入り口の上部の壁を支えるための横材
枕棚 まくらだな 物入れの上部に設けた奥行きの狭い棚板のこと
柾目 まさめ 木材の年輪の木目が平行になっている材料。年輪に対して直交して挽き取ると柾目になる
間仕切り まじきり 部屋と部屋とを仕切るための壁のこと
間柱 まはしら 柱と柱の間にある細い柱のこと。主に壁の下地材。俗語で「お茶」の事
廻り縁 まわりぶち 壁と天井との取り合い部分につける横材のこと
見え掛かり みえがかり 部材の目に見える部分
見え隠れ みえがくれ 部材の見えなくなる部分
見切り みきり 材料の縁が切れる部分
見込み みこみ 窓枠やドア枠などの奥行き部分のこと
みず 水平こと。陸(ろく)ともいう。垂直のことは縦水という
水切り みずきり 雨水が浸入しないように部材に設けた溝や立下りのこと
水盛り みずもり 基準となる水平を定めること
見付 みつけ 窓枠やドア枠などの正面に立って見える部分
むく材   混じりけのない材料
むね 屋根の頂点部分。寄せ棟の斜めの部分を隅棟といいます
無目 むめ 建具の入らない溝のない鴨居のこと
目透かし めすかし 2つの部材を並べて配置する際に接合部にあける隙間のこと
めん 部材の角の部分を削ること。糸面・丸面・銀杏面・猿頬面など
面木 めんぎ コンクリート打設の際、出隅部分の角を取るために入れる部材
母屋 もや 屋根のタルキを支える横部材
モルタル   セメントと砂と水を調合したもの。これに砂利を加えるとコンクリートになります
や行
矢板 やいた 根切り時に周りの土が崩れないようにするための土止め板のこと
役物 やくもの 一般の材料ではなく特別な材料。タイルなどでは出隅の部分、瓦などでは隅瓦、棟瓦など
遣り方 やりかた 建物の配置を決めるための仮設物
ユーティリティ   アイロンがけなど主婦が家事のために使用する部屋
雪見障子 ゆきみしょうじ ガラスをはめ込んだ障子のこと
養生 ようじょう 仕上がった部分に傷や汚れがつかないように保護すること
容積率 ようせきりつ 延べ床面積の敷地に対する割合。地域ごとに最大値が決められています
寄せ棟 よせむね 四方に勾配のある屋根の形状。頂点に水平な棟がある形状
422項道路 よんじゅうにじょうにこうどうろ 建物を建てるためには4m以上の道路に接していなければなりません。4m以下であれば道路の中心部分より2m後退した部分を敷地境界とみなします。このような道路を2項道路といいます
ら行
ラーメン   柱と梁の接合部が剛接合となっている骨組みのこと
ラス   モルタルを付着させるための網
ろく 水平のこと
躙口 にじりぐち 茶室の出入り口。屈んでようやく人が通れるほどの大きさ
ロックウール   岩綿を使った断熱材のこと
ロフト   屋根裏部屋のこと。下階の床面積の1/2の大きさまでつくれます
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